ルビィ「片割れのジュエル」 イタリア編
※初めに
このお話は単体ではなく続きもののssとなっております
前回の話はこちら
1年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1647845635/
フェスライブ編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1648549909/
2年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1650022090/
このお話は単体ではなく続きもののssとなっております
前回の話はこちら
1年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1647845635/
フェスライブ編
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2年生編
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1650022090/
『あ、そうそう。ちなみに私、音楽には少し自信があってね……作曲だったかしら?』
『『!!』』
『もしそのことでお困りのようなら、私のスキルで助けてあげることも出来ますけども?』
『作曲……』
『うぁーっ…痛いところを……』
『お返事いただける?』
『『!!』』
『もしそのことでお困りのようなら、私のスキルで助けてあげることも出来ますけども?』
『作曲……』
『うぁーっ…痛いところを……』
『お返事いただける?』
『あっ、そういえば名前はあるの?』
『名前?』
『ほら、スクールアイドルグループの名前』
『ああ、あれね……どうなのダイヤ』
『ええ勿論決めていますわ。グループの名前は───』
『Aqoursです』
『!』
『へえ~……』
いいじゃない。
『名前?』
『ほら、スクールアイドルグループの名前』
『ああ、あれね……どうなのダイヤ』
『ええ勿論決めていますわ。グループの名前は───』
『Aqoursです』
『!』
『へえ~……』
いいじゃない。
月「っていうか、善子ちゃんもピアノ上手いね!?」
善子「梨子に習ってから半年は経ってるしね」
月「へえ! 梨子ちゃんピアノ教えてるんだ!」
梨子「うん、作曲のことでちょっとね」
善子(どこがちょっとなのよ)
曜「鞠莉ちゃんから引き継ぐようにって頼まれてたからそれで教えることになったの」
月「ああ、継承的な」
善子「梨子に習ってから半年は経ってるしね」
月「へえ! 梨子ちゃんピアノ教えてるんだ!」
梨子「うん、作曲のことでちょっとね」
善子(どこがちょっとなのよ)
曜「鞠莉ちゃんから引き継ぐようにって頼まれてたからそれで教えることになったの」
月「ああ、継承的な」
そして、順調にそれぞれの時間が経過していき……7月下旬
~夏休み開始~
ワイワイガヤガヤ
善子「これはまた……」
花丸「大勢集まったずらねえ……」
鞠莉「ふっふっふ、それもそのはず……なぜなら今年は」
鞠莉「合!同!合!宿! ですもの!!」ババン
ルビィ「あはは、賑やかだねぇ」
こころあ「」ジッ
黒髪(? こっちを、いや……)
茶髪(理亞ちゃんの方を見てる……?)
こころあ「」ニコッ
理亞「?」
「では紹介も終わったことですし、これから練習の方に移りたいと思います」
「最初は全体で。グループの組み合わせ等の人数分けは明日から行う予定です」
「まずはダンスレッスンから、はい距離とって!」
「「「よろしくお願いします!!!」」」
黒髪(? こっちを、いや……)
茶髪(理亞ちゃんの方を見てる……?)
こころあ「」ニコッ
理亞「?」
「では紹介も終わったことですし、これから練習の方に移りたいと思います」
「最初は全体で。グループの組み合わせ等の人数分けは明日から行う予定です」
「まずはダンスレッスンから、はい距離とって!」
「「「よろしくお願いします!!!」」」
─それから数日後
内浦
善子「だからここをこうして……」
さゆり「いやいや、これならこうした方が良いと……」
姫乃「ああ成程そういうアプローチもあるんですね」
花丸「うん、たまには空想そのものをテーマにするのもいいかなと思って」
内浦
善子「だからここをこうして……」
さゆり「いやいや、これならこうした方が良いと……」
姫乃「ああ成程そういうアプローチもあるんですね」
花丸「うん、たまには空想そのものをテーマにするのもいいかなと思って」
ルビィ「あ、さゆりちゃん」
あきる「丁度いいって何が?」
さゆり「んー、さっき瑞希から連絡あったんだけどね」
さゆり「ちょっと相談したいことがあるんだよ、そのフェスについて」
ルビィ「何かあったの?」
さゆり「うん、前々からそれとなく言われてたことなんだけどさ」
さゆり「今年はいつもより深刻みたいでね……余りもの問題」
ルビィ「! みんなを集めたほうがいいね」
あきる「ええ、多分私たちにとってもこれは他人事じゃないと思うから」
あきる「丁度いいって何が?」
さゆり「んー、さっき瑞希から連絡あったんだけどね」
さゆり「ちょっと相談したいことがあるんだよ、そのフェスについて」
ルビィ「何かあったの?」
さゆり「うん、前々からそれとなく言われてたことなんだけどさ」
さゆり「今年はいつもより深刻みたいでね……余りもの問題」
ルビィ「! みんなを集めたほうがいいね」
あきる「ええ、多分私たちにとってもこれは他人事じゃないと思うから」
理亞「全員で楽しむためのイベントとはいえ真剣勝負に変わりはない」
理亞「だから、ここで決着をつけるようなことはしたくなかったんです」
聖良「決勝で会おうぜ! というやつね」
聖良(漫画喫茶で果南さんと一緒に読んだ少年漫画にあったやつ……!)
理亞「うん、まあ……そんなところ」
理亞(また変な知識身に付けてる……)
ツバサ「そっか、頑張ってね」クスクス
ツバサ(となると、ルビィちゃんの出方も気になるわね)
ツバサ(向こうはどう動くのかしら)
理亞「だから、ここで決着をつけるようなことはしたくなかったんです」
聖良「決勝で会おうぜ! というやつね」
聖良(漫画喫茶で果南さんと一緒に読んだ少年漫画にあったやつ……!)
理亞「うん、まあ……そんなところ」
理亞(また変な知識身に付けてる……)
ツバサ「そっか、頑張ってね」クスクス
ツバサ(となると、ルビィちゃんの出方も気になるわね)
ツバサ(向こうはどう動くのかしら)
おつおつ
雪穂「……そっか」
雪穂「ねえルビィちゃん」
ルビィ「はい」
雪穂「人にはそれぞれ役割っていうのがあってさ、主役だけじゃ成り立たないっていうのは多分みんな知ってることだと思うんだよね」
雪穂「それでもどうしても輝いてるほうに目がいっちゃってさ、カッコいいから仕方ないんだけど」
雪穂「私もそうだし、でも……今みたいに好きな子から面と向かって褒められるなら」
雪穂「脇役っていうのも悪くないね」ニッ
雪穂「ねえルビィちゃん」
ルビィ「はい」
雪穂「人にはそれぞれ役割っていうのがあってさ、主役だけじゃ成り立たないっていうのは多分みんな知ってることだと思うんだよね」
雪穂「それでもどうしても輝いてるほうに目がいっちゃってさ、カッコいいから仕方ないんだけど」
雪穂「私もそうだし、でも……今みたいに好きな子から面と向かって褒められるなら」
雪穂「脇役っていうのも悪くないね」ニッ
にこ「な、なによ」
虎太郎「理亞さんにきついこと言ってたんじゃないの」
にこ「そっそんなことないわよ、あれはそう! アイドル談議に花を咲かせてたの」
虎太郎「その割にはちっとも楽しそうに見えなかったけど」
虎太郎「だから分かった。あぁにこにーやっちゃったんだなーって、違う?」
にこ「ぐぬぬ……」
虎太郎「当たりっぽい」
にこ「…………はあ、分かったわよ。私が悪かったわよ」
虎太郎「それ本人に言えば?」
にこ「……しっかし、まさかよりによって虎太郎に見抜かれるなんてね」
虎太郎「理亞さんに限って言えば、姉ちゃんたちより僕のほうがそこら辺詳しいし」イタダキマス
にこ「こころ達の前で悪く言うのは流石に出来ないもの。だって理亞に憧れてるのよ?」
虎太郎「理亞さんにきついこと言ってたんじゃないの」
にこ「そっそんなことないわよ、あれはそう! アイドル談議に花を咲かせてたの」
虎太郎「その割にはちっとも楽しそうに見えなかったけど」
虎太郎「だから分かった。あぁにこにーやっちゃったんだなーって、違う?」
にこ「ぐぬぬ……」
虎太郎「当たりっぽい」
にこ「…………はあ、分かったわよ。私が悪かったわよ」
虎太郎「それ本人に言えば?」
にこ「……しっかし、まさかよりによって虎太郎に見抜かれるなんてね」
虎太郎「理亞さんに限って言えば、姉ちゃんたちより僕のほうがそこら辺詳しいし」イタダキマス
にこ「こころ達の前で悪く言うのは流石に出来ないもの。だって理亞に憧れてるのよ?」
─翌日
フェスライブ最終会場
虎太郎「ふわぁ~……」
にこ「ほら虎太郎、しゃんとしなさい」
虎太郎「ちょっと無理、眠たい。結局昨日は一晩中やってたし」
にこ「体力ないわねー、隣を見てみなさいよ」
ここあ「おぉ~! 流石上位勢、レベルたっか!」
こころ「参考になるわね、ちゃんとメモしておかないと」カキカキ
理亞「ああ、うん。そうね」
にこ「…………」クルッ
虎太郎「にこにー?」
にこ「帰るわよ、また見返したくなったから」
虎太郎「はいはい」
にこ「こころー! ここあー! いつまでそっちにいるの! さっさと帰って研究するわよ!」
虎太郎「物は言いようだね」
にこ「あんただけ見せないわよ」
虎太郎「…さてと、先に帰って掃除でもしておこうっと」
虎太郎「にこにー?」
にこ「帰るわよ、また見返したくなったから」
虎太郎「はいはい」
にこ「こころー! ここあー! いつまでそっちにいるの! さっさと帰って研究するわよ!」
虎太郎「物は言いようだね」
にこ「あんただけ見せないわよ」
虎太郎「…さてと、先に帰って掃除でもしておこうっと」
ワイワイ キャッキャ
ルビィ(みんな凄く喜んでる)
ルビィ「よかったぁ……」ホッ
善子「緊張してたんでしょ、ライブじゃなくてこのイベント自体に」
ルビィ「えへへっ、まあね」
善子「無理もないわね、発案者はルビィだしそれにこんな大規模なものになると」
花丸「でも上手くいって良かったね」
善子「ええ」
花丸「……あのね、マル最近よく思うんだ。スクールアイドルってこんなに楽しいものなんだって」
「いくよー! よーい……ドン!!」
ダダダダッ
鞠莉「ちょっとあなた達!」
月「あちゃー……」
ダイヤ「追うしかなさそうですわね」
鞠莉「全くもう……少しくらいは落ち着いてほしいものね」
ダイヤ「焚きつけたのは鞠莉さんでしょう」
鞠莉「そうでした」テヘペロ
鞠莉父「高校生になってからもそうだ、スクールアイドルをやりたいからと海外の卒業を突っぱねた」
鞠莉父「そのときにした約束はこうだ、絶対優勝してみせるからお願い。私は容認した」
果南・ダイヤ「……」
鞠莉父「卒業後にした約束は、今度こそ優勝して浦の星に名を残す、だからもう少し待って欲しい」
鞠莉父「この時点でどうかと思ったが社会経験を積ませるのも大事なことではあったからな、それも良しとした」
千歌・曜・梨子「……」
鞠莉父「そうやって鞠莉は浦の星に留まり続けた、優勝という甘美な言葉を使ってね。もちろん気軽に言っているわけではないというのはこちらも理解している」
ルビィ・善子・花丸「……」
鞠莉父「だが実際はどうだ、そこまで豪語しても尚、何も成し遂げられていないじゃないか」
鞠莉父「浦の星に戻ってから一度ならず二度までも、これはちゃんとしていると言えるのか?」
鞠莉父「そのときにした約束はこうだ、絶対優勝してみせるからお願い。私は容認した」
果南・ダイヤ「……」
鞠莉父「卒業後にした約束は、今度こそ優勝して浦の星に名を残す、だからもう少し待って欲しい」
鞠莉父「この時点でどうかと思ったが社会経験を積ませるのも大事なことではあったからな、それも良しとした」
千歌・曜・梨子「……」
鞠莉父「そうやって鞠莉は浦の星に留まり続けた、優勝という甘美な言葉を使ってね。もちろん気軽に言っているわけではないというのはこちらも理解している」
ルビィ・善子・花丸「……」
鞠莉父「だが実際はどうだ、そこまで豪語しても尚、何も成し遂げられていないじゃないか」
鞠莉父「浦の星に戻ってから一度ならず二度までも、これはちゃんとしていると言えるのか?」
「!!」
ルビィ「ちゃんとした成果を上げて証明すればいい、スクールアイドルは素晴らしいものだって」
鞠莉父「その通り。君はなかなか物分かりがいいな」
ルビィ「前にも似たようなことを言われた経験があるので」
鞠莉父「そうか。ふむ……いい目だ、胆力がある」
鞠莉父「さて、周りにいる君たちの意見も聞こうか」
ダイヤ「その条件、受け入れますわ」
果南「やるよ鞠莉、私たちだってここまで言われて黙って引き下がるなんて出来ないよ」
鞠莉「ダイヤ、果南……みんな」
鞠莉父「どうやらお前の友達は全員覚悟が出来たようだな」
鞠莉「私も決めたわパパ、絶対にパパたちを認めさせてみせるって」
鞠莉父「それは私との約束と捉えていいんだな」ギロ
「──!!」ゾクッ
鞠莉「っ……いいわよ」
ルビィ「ちゃんとした成果を上げて証明すればいい、スクールアイドルは素晴らしいものだって」
鞠莉父「その通り。君はなかなか物分かりがいいな」
ルビィ「前にも似たようなことを言われた経験があるので」
鞠莉父「そうか。ふむ……いい目だ、胆力がある」
鞠莉父「さて、周りにいる君たちの意見も聞こうか」
ダイヤ「その条件、受け入れますわ」
果南「やるよ鞠莉、私たちだってここまで言われて黙って引き下がるなんて出来ないよ」
鞠莉「ダイヤ、果南……みんな」
鞠莉父「どうやらお前の友達は全員覚悟が出来たようだな」
鞠莉「私も決めたわパパ、絶対にパパたちを認めさせてみせるって」
鞠莉父「それは私との約束と捉えていいんだな」ギロ
「──!!」ゾクッ
鞠莉「っ……いいわよ」
ダイヤ「──スクールアイドル委員会、国際支部……」
「「「支部長ーーー!!?」」」
絵里「ええ、それが私の今の肩書き。ちょっと堅苦しいけどね」フフッ
梨子「あの、因みに活動内容とかは伺っても……」
絵里「いいわよ。私たちの仕事は主に海外に対するスクールアイドルの広報活動」
絵里「そうね、スクールアイドルの宣伝担当くらいに思ってくれたらいいわ」
千歌「えっと、じゃあ亜里沙さんも?」
亜里沙「うん、私はそのお姉ちゃんのサポートってところかな」
「「「支部長ーーー!!?」」」
絵里「ええ、それが私の今の肩書き。ちょっと堅苦しいけどね」フフッ
梨子「あの、因みに活動内容とかは伺っても……」
絵里「いいわよ。私たちの仕事は主に海外に対するスクールアイドルの広報活動」
絵里「そうね、スクールアイドルの宣伝担当くらいに思ってくれたらいいわ」
千歌「えっと、じゃあ亜里沙さんも?」
亜里沙「うん、私はそのお姉ちゃんのサポートってところかな」
ダイヤ「ありがとうございます、参考にさせて頂きますわ」
絵里「いいの? 私一人の意見だけ鵜呑みにしちゃっても」
ダイヤ「貴女はスクールアイドルの経験だけではなく、仕事上ライブの手配等にも携わっているのではないかと先程の話を聞いて思いました」
ダイヤ「ならば、この場において誰よりも信頼に値するのは絵里さんの発言ではないかとそう考えた次第です」
絵里「へえ」
ダイヤ「ですが私たちの方からも一応。鞠莉さんはこれについてどう見ます?」
鞠莉「私も絵里さんと同意見ね、観客の数はそれくらいで事足りると思うわ」
鞠莉「増やし過ぎてもギュウギュウで窮屈だろうし」
ダイヤ「そうですか、分かりましたわ」
ダイヤ「……では以上のことを踏まえたうえで私から提案があるのですが」
絵里「いいの? 私一人の意見だけ鵜呑みにしちゃっても」
ダイヤ「貴女はスクールアイドルの経験だけではなく、仕事上ライブの手配等にも携わっているのではないかと先程の話を聞いて思いました」
ダイヤ「ならば、この場において誰よりも信頼に値するのは絵里さんの発言ではないかとそう考えた次第です」
絵里「へえ」
ダイヤ「ですが私たちの方からも一応。鞠莉さんはこれについてどう見ます?」
鞠莉「私も絵里さんと同意見ね、観客の数はそれくらいで事足りると思うわ」
鞠莉「増やし過ぎてもギュウギュウで窮屈だろうし」
ダイヤ「そうですか、分かりましたわ」
ダイヤ「……では以上のことを踏まえたうえで私から提案があるのですが」
鞠莉「……ただ」
善子「ただ?」
鞠莉「月が梨子目当てにギルキスを選んだのは間違いないと思うのよね」
鞠莉「というか、3人ともそれぞれ何か思惑があるような」
善子「それこそ考えすぎじゃないの」
鞠莉「……そうかも、じゃあ話を変えて次に私たちが行く場所についてちょっといいかしら」
善子「ええ」
善子「ただ?」
鞠莉「月が梨子目当てにギルキスを選んだのは間違いないと思うのよね」
鞠莉「というか、3人ともそれぞれ何か思惑があるような」
善子「それこそ考えすぎじゃないの」
鞠莉「……そうかも、じゃあ話を変えて次に私たちが行く場所についてちょっといいかしら」
善子「ええ」
梨子「行っちゃった……」
月「う~ん、ありがたいけど僕たちだけのんびりするっていうのも何か気が引けちゃうね」
善子「そうならないためにも何かしら役割引っさげて戻ってくるわよ、あの人のことだから」
梨子「ふふっ、そうかもね」
善子「それに、今でも出来ることはあるわよ。例えばライブの選曲とかね」
梨子「何を歌うかによって印象も変わってくるもんね」
善子「そういうこと。というわけで月先生、引き続き情報提供よろしく」
月「あははっよしきた! その役目確かに承ったよ」
月「う~ん、ありがたいけど僕たちだけのんびりするっていうのも何か気が引けちゃうね」
善子「そうならないためにも何かしら役割引っさげて戻ってくるわよ、あの人のことだから」
梨子「ふふっ、そうかもね」
善子「それに、今でも出来ることはあるわよ。例えばライブの選曲とかね」
梨子「何を歌うかによって印象も変わってくるもんね」
善子「そういうこと。というわけで月先生、引き続き情報提供よろしく」
月「あははっよしきた! その役目確かに承ったよ」
ヨハネ・リリー・マリー「もっと冒険がしたい! ぐんぐん遠ざかる」
リリー「見慣れた街の Laser beam」
ヨハネ・リリー・マリー「戻らないよって囁いて」
マリー「肩抱いちゃおうかな」
ヨハネ・リリー・マリー「冒険がしたい 前例ないから」
ヨハネ「燃え上がるよ好奇心」
ヨハネ・リリー・マリー「だから君と 君と行きたい」
ヨハネ・リリー・マリー「白い彗星 黒い雪舞う中で踊ろう」
New Romantic Sailors, Sailors!
New Romantic Sailors, Sailors!
√ CYaRon!
ランペドゥーザ島 空港
千歌「おぉー! 着いたー!」
曜「いやーそれにしても凄かったね! 飛行機からの景色!」
千歌「ね! もう島の周り全部海だし、その海もなんていうかこうすっごいキラキラしてたし!」
千歌「おかげで眠気が吹っ飛んじゃったよー!」
曜「分かる! 分かるよ千歌ちゃん!」グッ
曜「私もね、ここに行くって決まったときから気になってる場所があって!」
千歌「そうなの? それってどこ!?」
キャッキャ
ルビィ「でも、まさか島があんなに小さいだなんて思いませんでした」
ルビィ「地図で見たときからちょこんとあっただけだけど、実際に見てみると本当に……」
亜里沙「ランペドゥーザ島の面積は20k平米、みんなの知ってる内浦よりも小さいからね」フワァ~…
亜里沙「まさに、神秘の島って感じだね」
ルビィ「亜里沙さん、おはようございます」ニコ
亜里沙「うん。ごめんね移動中に寝ちゃって」
ルビィ「いえ、全然平気ですから。私も色々考えごとしていましたし」
亜里沙「ありがとう、そう言ってもらえると私としては助かるよ」
曜「千歌ちゃん……」
千歌「特になりたいものもなくて、やりたいこともなくて」
千歌「曜ちゃんや果南ちゃん、学校の友達と一緒に楽しく遊んでればそれでいっかなーとか考えながら中学まで適当に過ごしてて」
千歌「高校入ったら何かやってやる! って思って色々やってみたけど……これだ! ってものが見つからなくてさー」
千歌「もしかしたら一生このままなのかも、とか何回もなっちゃうくらいそれまでの私ってなんにもなかったんだよねー」アハハ
曜「……」
千歌「私、ちょっとは変われたのかな」
曜「……変わったよ、変わった」
千歌「特になりたいものもなくて、やりたいこともなくて」
千歌「曜ちゃんや果南ちゃん、学校の友達と一緒に楽しく遊んでればそれでいっかなーとか考えながら中学まで適当に過ごしてて」
千歌「高校入ったら何かやってやる! って思って色々やってみたけど……これだ! ってものが見つからなくてさー」
千歌「もしかしたら一生このままなのかも、とか何回もなっちゃうくらいそれまでの私ってなんにもなかったんだよねー」アハハ
曜「……」
千歌「私、ちょっとは変われたのかな」
曜「……変わったよ、変わった」
亜里沙(…………)
────
『亜里沙、強くなったね』
『だけど絵里さんのお手伝いをするんだから、亜里沙自身もしっかりしなくちゃ駄目だよ』
『亜里沙はちょっと抜けてて放っておけないっていうか、私がいないと……全然ダメなんだから……』
『…………ねえ、亜里沙』
『正直に言うと、私はやりたいこととかぼんやりとしたままだし……亜里沙みたいにまだはっきりとは言えないけど、さ』
『私なりに頑張ってみるよ、そしていつか……いつかさ』
『私もそんな風になってみたいな、亜里沙の言ったような……誰かの力になれる、助けになれる……そんな自分に』
『それでね、もしっ、その誰かが…スクールアイドルなら……亜里沙に自慢してやるんだから……っ!』
────
亜里沙(そのときの雪穂、珍しく泣いていたっけ)
亜里沙(そんな雪穂を見た私も、我慢できなくなって……)
ダイヤ「果南さん、あなたにだってあなたの望む未来があるはずです。それを私に構うことで……棒に振りたくはないでしょう?」
果南「……なに……それ」
果南「なにさそれ、さっきから黙って聞いてれば……まるで私がダイヤにそうさせられてたみたいな言い方してっ……!」
ダイヤ「…………」
果南「私はっ誰かに強制されたわけじゃない! ずっと自分の意志で! 私が好きでやってきたことだ!」
果南「今までだって! これからだって!」
ダイヤ「……ならばもう答えは決まっているはずです」
果南「……なに……それ」
果南「なにさそれ、さっきから黙って聞いてれば……まるで私がダイヤにそうさせられてたみたいな言い方してっ……!」
ダイヤ「…………」
果南「私はっ誰かに強制されたわけじゃない! ずっと自分の意志で! 私が好きでやってきたことだ!」
果南「今までだって! これからだって!」
ダイヤ「……ならばもう答えは決まっているはずです」
花丸「──♪ ────♪」
ダイヤ「! この声……」
「」ピタッ
果南(他の人たちの歌声が、止んだ)
絵里「素敵ね、歌声が洞窟全てに染まっていくみたい」
絵里「まるで、この青い海があの子を受け入れてくれるかのように」
ダイヤ・果南(…………)
絵里「あら? ちょ、ちょっと詩的すぎたかしら?」
ダイヤ「いえ、すみません。つい懐かしかったものですから」
絵里「懐かしい?」
ダイヤ「はい……」
ダイヤ(彼女のあの顔を見るのは、いつぶりでしょうか)
ダイヤ「! この声……」
「」ピタッ
果南(他の人たちの歌声が、止んだ)
絵里「素敵ね、歌声が洞窟全てに染まっていくみたい」
絵里「まるで、この青い海があの子を受け入れてくれるかのように」
ダイヤ・果南(…………)
絵里「あら? ちょ、ちょっと詩的すぎたかしら?」
ダイヤ「いえ、すみません。つい懐かしかったものですから」
絵里「懐かしい?」
ダイヤ「はい……」
ダイヤ(彼女のあの顔を見るのは、いつぶりでしょうか)
絵里「うん、私もそう思うわ」
ダイヤ「ただ、少々評価が過剰になってしまったとも思いますが」
絵里「そうかしら? 今の彼女にはピッタリな表現だと私は思うけど」スッ
絵里「di nuovo」
「Con piacere」
絵里「フフッ、船頭さんも気に入ってくれたみたいね。このままもう一周するわよ」
絵里「花丸ちゃんも、あと少しだけ付き合ってくれる?」
花丸「────♪」
絵里「……無粋みたいね」
ダイヤ「ただ、少々評価が過剰になってしまったとも思いますが」
絵里「そうかしら? 今の彼女にはピッタリな表現だと私は思うけど」スッ
絵里「di nuovo」
「Con piacere」
絵里「フフッ、船頭さんも気に入ってくれたみたいね。このままもう一周するわよ」
絵里「花丸ちゃんも、あと少しだけ付き合ってくれる?」
花丸「────♪」
絵里「……無粋みたいね」